歓喜の東京実業イレブン

 東京実業はパスを出すテンポといい、動きだしのタイミングといい、とてもリズミカルだった。ボールへの出足の速さや厳しいプレスも効果的で、この時期にしてはチーム完成度の高さを感じさせた。

 特長的なのが田中玲音、水品莉一(ともに3年)、加藤琉空(2年)という身長180センチを超える大型DFをそろえた3バックだ。クロスやロビングのボールをことごとく跳ね返し、1対1に強くカバーリングの連係もスムーズ。ボランチ江里口翔(3年)の投じるロングスローになると、この3人ともゴール前に居並ぶのだから、敵の守備陣は神経をすり減らすことになる。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選