リーグ戦は東京実業が4部で東海大高輪台が2部。主将のMF髙井哲平(3年)は、対策を講じた練習の成果が出たという。「映像を見てプレスの掛け方などを練習し、しっかり対応できました。カテゴリーでは格上の相手ですが、想定内の結果を出せて言葉に表せないくらいうれしい」と話すと、「リーグ2節(5月6日)で修徳Bに負けたのがきっかけでチームが変わりました」と危機感を持って臨んだことが、好結果を呼び込んだそうだ。

 片山智裕総監督もスカウティングの成果を口にする。「相手は1次トーナメントと戦い方に変わりがなかった。全国大会に出るため、守りにも変化を付けて臨みました。前から行き過ぎないようにし、しっかりブロックをつくることを意識づけました」と説明する。

 3年前に全員がサッカー部に所属するサッカークラスを設置し、今年3学年がそろった。片山総監督は「個性が強くてまとまりがあり、能力の高い選手が多いので期待できるチームなんです」と2回戦突破にも自信をみなぎらせた。        

       

(文・写真=河野正)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選