都立小石川中等教育学校FW9津田悠暉

 これに命拾いしたのが劣勢に立つ筑波大附。後半の巻き返しにむけ、ポジションを修正し、つなぐサッカーからロングボールを多用したやり方にシフト。この選択が奏功し後半6分、筑波大附は右サイドを突破したFW 7熊崎航(3年)が決め、1点差とした。その後、押し込む筑波大附に対し、守勢の都立小石川。相手のサイドを2人がかりで封殺し、ロングボールにはセンターバックがはじき返し、強引な突破には身体を張った守備でしのぎつつ、カウンターで追加点を狙った。

 2-1のまま、迎えた終了間際の48分。筑波大附、ビッグチャンスが到来。右サイドFW7熊崎の突破からシュート。このこぼれ球に反応したMF9小野朔矢(2年)の渾身のシュートは枠外となり試合終了となった。

 勝った都立小石川。先制点のFW9津田は「前半立ち上がり、相手が勢いに乗れなかったなか、先に得点できたことが良かった。ほかにもチャンスはありましたが、決められてよかった」と述べたその一方、川又大樹監督は喜び半分の表情。前半の決定力不足とともに後半の戦い方について言及した。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選