左から都立調布南DF5原瞬(3年)、MF6高橋佑心(3年)、MF10村石充生(3年)

 前後半80分、延長戦前後半20分、あわせて約100分間を振り返ると、気温33℃のもと、カウンターの応酬となる忙しい展開のなか、6:4で調布南がやや優勢。それなりにチャンスは作ったが、ゴール前へのラストパス、シュートの精度に欠くばかり。また普段は土のグラウンドのせいか、人工芝のピッチに足を取られ、決定機をふいにするシーンも。さらに後半終盤、鷺宮がFW19 遠藤ブライアン菖(2年)を前線に投入。長身を生かしたポストプレーを起点にかなり押し込められ、危ないシーンはあったが、なんとか耐えきった。

 決勝点を挙げたMF10村石は勝因を「強い風のなか(※南風5メートル)、難しい展開になりましたが、DF3塩田くん(塩田英司・3年)とDF16黒田(黒田純矢・1年)を中心に身体を張った守備をしてくれました。2人だけでなく全員で守備できたからこそつながりました」と守備面をあげると、DF5原瞬(3年)「ハードワークです」とキッパリ。また同様にMF6高橋佑心(3年)は「(チームは)運動量、ハードワークでみんな頑張れる集団。キツい時間があり、ピンチもたくさんありましたが、最後まで声を出して、ハードワークできました」と語った。そのMF6 高橋は試合中、4、5回足がつりそうになったそうだが、「一瞬でも気を抜いたらやられてしまうのが選手権。気持ちだけは切らさず。もっと前線にはボールを収めてほしかったですが、でもポジティブに考えて、みんなで抑えたという感じです」と胸を張った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選