指揮官が「2点に絡んだ鹿倉に助けられた。キック力がいいのが強みですね」と背番号14に感謝する。

 一番の武器が精度の高い左足だ。当人は「きのうも同じ位置からFKの練習をしました。あそこからだといつもはニアを狙うのですが、壁の前に仲間が2人入ったことでGKがニアを気にしていたので、ファーに蹴ったんです」と満面の笑みで答えた。

 主将の大和田は「内容が悪くても勝ち上がれて良かった。浦和東はチームとしてやるべきことがはっきしていて手ごわかった」と苦しい試合を制して安どの表情を浮かべる。

 準決勝は優勝候補筆頭の昌平を破った聖望学園だ。今季は関東高校大会予選準決勝でPK戦勝ちし、県1部(S1)リーグでは1勝1敗だ。小島監督は「3回戦も今日もスカッと勝てなかった。4年ぶりの準決勝なので、次は思う存分やってもらいたいですね」とイレブンにエールを送った。      

(文・写真=河野正)

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選