聖望学園 vs 正智深谷

 複数失点を喫し、勝負の大勢が決してもおかしくないほど前半は、次から次へと決定打を浴びた。GK森穂貴(3年)の好守にも助けられたが、相手はシュートミスが多く奇跡的にゴールを割られなかった。  

 得点チャンスは16分、トップ下の吉田匠吾(3年)のパスを預かったFW小西聖七(3年)が、右から打ってGKに防がれた1本だけだった。トップ下で中盤をリードする近藤七音(3年)が、浦和東との準々決勝で警告を受け、累積2度で出場停止になった影響が大きかったのだ。  

 だが多くのピンチをしのぎ、劣勢に耐えていた前半35分だ。セットプレーから決勝点となる先制ゴールを手に入れた。  

 左ウイングバック鹿倉颯太(3年)の入れた右CKが相手DFに当たり、主将のボランチ大和田悠(3年)がこぼれ球に反応して強シュート。相手に当たった跳ね返りを小西が右足で打った一撃はだふってしまったが、空中のボールを今度は左足を使ってきちんと押し込んだ。  

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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