正智深谷 vs 浦和学院

 最初に先制のチャンスを迎えたのは浦和学院で、前半3分の左CKから惜しいシーンがあった。MF坂間真翔(3年)のキックが混戦となったところで、MF二階堂拓人(3年)がこぼれ球をゴール前に入れた。GK森穂貴(3年)が捕球し損ねたボールを今度はDF秋澤聖(3年)がシュートしたが、相手に当たって枠を捕らえられなかった。

 15分には、MF佐藤大心(3年)からFW橋本秀太(3年)を狙った絶妙のスルーパスが届きかけたが、前に出てきたGK森の好判断に阻止された。

 

 正智深谷は前からしつこく重圧を掛けながら、鋭いサイドアタックを展開。前半17分、MF赤川空音(3年)が右サイドから長い距離を運んだ。MF近藤七音(3年)が中央でボールを預かると、左のMF小西聖七(3年)へ完ぺきなスルーパスを送り、小西が強烈な左足シュート。GK岡本悠汰(3年)のクリアから左CKを獲得する。

 18分、SB鹿倉颯太(3年)の蹴ったボールがMF大和田悠(3年)に当たり、CB佐藤飛友(3年)がその跳ね返りを打つと相手に触れて先制ゴールが生まれた。やや不運ではあったが、浦和学院にとって今大会5試合目で痛恨の初失点。これが決勝点となった。 

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選