帝京大可児 vs 前橋育英

 勝った前橋育英・山田耕介監督は「(帝京大可児の)パスまわしがじょうずなので苦労しました。相手のパスワークに対して連動したプレッシング、強度のある守備をやっていこうとしました。ただ(相手が)慣れてきたら、はがされてしまいました。やられるなと思ったら、やはりやられてしまいました」と2失点を振り返った。

 やはり試合を分けたのは帝京大可児GK1水野の退場。山田監督は「退場に救われて、互角になった感じです」と明かすなど、薄氷の勝利に神妙な面持ち。選手からも11対11のままだったら、より厳しい試合になったと異口同音に語られるなど、それだけ帝京大可児の攻撃が鋭かったと言える。

 それにしても、もったいない。前橋育英は立ち上がりで2得点。より優位にゲームを進められたはずだが、立て続けの2失点。しかも2回戦の愛工大名電戦でも今回同様、2点先取しながら、終盤、追いつかれ、辛くもPK戦で勝利をおさめるなど、同じような展開が続いている。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
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