一方、この試合で桃山学院大の指揮を執った田村直弘コーチも「個人の質を保ちながらグループ戦術も継続できている」と奈良クラブユースに高い評価を下しつつ「お互いにとっていい勉強になったと思います」と世代の垣根を超えた一戦の意義を強調した。

　かくしてエコノメソッドを基盤に置くスペイン流の育成術を活かしつつ「今回東武トップツアーズスプリングフェスタに参加した理由でもある、連戦を闘う日本サッカー文化に対応する能力を付けていく」(内野監督)術をつかみにいこうとしている奈良クラブユース。2025年度も古都・奈良から近未来の世界へ羽ばたくサッカー選手輩出にチャレンジする彼らの動向からは目が離せそうにない。

(取材＝編集部）