仕切り直しとなった後半は、立ち上がりの45分、星槎国際湘南がゴール正面でFKを獲得。しかしMF7富永凌のひと振りは僅かに枠を越え勝ち越しならず。48分には左サイドからDF6長野悠翔が入れた浮き球のパスをDF4中村椰太が合わせるが、これも枠を捉えられず。すると今度は横浜隼人が61分にカウンターから抜け出したMF11杉本怜音の折り返しをMF7飯野蓮がダイレクトで合わせるもこちらも枠を捉えることができない。膠着を続ける後半の攻防だったが、64分、横浜隼人に退場者が出ると、一気に星槎国際湘南のペースに。残り時間をじっくりとパスを繋いで仕留めにかかるが、横浜隼人も集中した守りで粘りを見せると勝負は延長へもつれ込む。

 数的優位に立ったものの決め切れない星槎国際湘南。「みんなで焦らないようにまずは1点を取ろうと全員で共通認識を持った」(キャプテン・富永)と諦めずに攻撃を続けると終了間際の98分、左サイドの展開からMF11奥野獅生が逆サイドに送った浮き球のパスを「目が合った」という長野がスペースに走り込み、落ち着いて胸トラップでボールを足元に落とし左足一閃、激戦に終止符を打った。

▽令和7年関東高校サッカー大会神奈川予選
令和7年関東高校サッカー大会神奈川予選