住吉 vs 元石川

 前半、時間の経過とともにボールを保持する時間が増え、主導権を握りかけた住吉。しかし、米川が「公式戦ということで緊張があって自分たちのサッカーができず、ポンポンと蹴るサッカーになってしまった」と話したようにスリッピーなピッチと徐々に強まる雨に、ゴール前での工夫と精度を欠き、得点を奪えないまま前半を折り返すと、エンドが変わった後半は、元石川が MF10小林慎吾を起点に攻撃のギアを上げたことで「ボールを動かすことよりもフィードで逃げてしまい、ディフェンスと前線の間のスペースがどんどん広がってしまった」(松井史哉監督)。住吉はボールを握られるシーンが増え、試合は膠着したまま決着がつかず、延長へともつれ込む。最終ラインを統率したDF3 佐藤遼希は「相手が蹴ってくる中で自分たちがしっかり弾き返せてはいたが、それを自分たちのボールにできず攻められてしまった」と後半の戦いを悔やんだ。

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▽令和7年関東高校サッカー大会神奈川予選
令和7年関東高校サッカー大会神奈川予選