しかし、その直後の42分、多摩大目黒がカウンター。右サイドからMF8中野颯介がスピードを活かし猛然と単騎で進入。慌てたのか、帝京GK1荒川喜道が阻止すべく、前に出たが、MF中野にかわされシュート。あわや無人のゴールに吸い込まれるかに思われたが、わずかに逸れて外へ。命拾いの帝京。千載一遇のチャンスを逃した多摩大目黒。ゲームの大きな分岐点となった。
後半に入ると、帝京は時間の経過とともにチャンスの数と確度と精度が高まった。その一翼を担ったFW10久保恵音は「前半、試合の入りが堅く仕掛けがうまくいきませんでしたが、途中からサイドでボールを受けて乗れてきました」と拍車が加わった。
「(後半の)入りからどんどん行くぞと得意のドリブルで怖がらせてやろうとしました」。その言葉通り、サイドからの配球が多くなり、攻撃の潤滑油になった。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選