帝京イレブン

 大会以後、帝京への期待がより集まる一方、対戦相手からの警戒はより強まる。こうした周囲の目をどう消化すればいいのか、どう受け止めればいいか、戸惑いがあったようだ。

「選手権の残像がありました。自分たちもそうならなければならない。そうなるだろうと少なからず選手たちは感じていたと思います。いざリーグ戦が始まると勝てない。こんなはずじゃないとメンタル面で整わないままのこの2ヶ月間でした」と藤倉監督。暗中模索の中、戦っていた。

 そして迎えた今回のゲーム。自らを信じ、チームを信じ、慌てず騒がず。勝ちを急がず、戦って得た3-0の勝利。

「今日は落ち着いた試合ができました、そこに尽きます」藤倉監督のこの一言がすべてを物語っている。

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選