このFW久保のプレーに藤倉寛監督は「外からの目線はそうかもしれませんが、それなら決めていたらもっと試合はスムーズに進んでいたはず。スピードがありますから、相手からは嫌な存在でしょう。でも、もっとやれるはず。ムラがなくなり、80分間ずっと相手に嫌がられる選手になれればいいですが…途中で消えたりという波が無くなるよう、課題として本人に伝えています」と厳しい評価も期待を込めた。

 帝京個々人の技術はもちろんだが、特筆すべきは落ち着きぶり。先制点は後半28分。0-0のまま推移していれば、焦れたりするもののだが、そうしたムードは帝京イレブンから微塵も感じられなかった。

 そんな光景がうかがえたのが後半の飲水タイム。

 チームからは「焦ると一本やられる。だから焦らず、慌てずにいこう」「まだまだ時間はある」「まずは守備から」との声。点が入らないことへの焦りがまったく感じられなかった。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選