ここには藤倉監督らスタッフ陣の助言があったからこそ。

「(監督からは)100分で決着つければいいと。気持ちに余裕を持ちながらプレーできました」(FW久保)

「監督、コーチが僕らを落ち着かせてくれました。延長戦にいって勝てばいいと」(FW宮本)

 リーグとは違う一発勝負のトーナメント。相手より1点多くとって勝てればいい。割り切った戦い方、割り切った心の構えが功を奏したといえる。

「今年一番の試合」と力を込めた藤倉監督。

 ここ数ヶ月、帝京はある種、自分たちの影のようなものに苦しんでいた。

 昨年度、15大会ぶりに全国高校サッカー選手権に出場した帝京は京都橘、金沢学院大附を破り3回戦進出。明秀日立にPKで敗れたものの古豪復活を強く印象付けた。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選