決勝点の2分後、中央で山口とパス交換したMF飯島碧大(2年)からパスを預かった1トップの齋藤結斗(3年)が、左から強烈な一撃を放ったが惜しくも左に外れ、追加点の絶好機を逃した。   

 1点を追う西武台は25分、交代出場したばかりのFW山田清羅(3年)が右からクロス。杉山が絶好球を完ぺきに捕らえ、勢いのある弾道が枠内に飛んでいったが、またしてもGK小野寺のビッグセーブに遭って願ってもない同点機を逸してしまった。

 シュート数は昌平が5本で西武台が倍以上の11本。辛くも2連覇を遂げた昌平の芦田徹監督は、「しっかりと選手間で判断を共有できなかったことが、不安定な試合になったと思う。もっと落ち着いて判断すればいいのに浮ついていた。戦術的なことではなく、11対11で劣っていたし、1対1でも負けていた」と本来の姿を示せなかったことがもどかしそうだった。   

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選