しかし43分、この試合最大の決定機は今治東の側から作り出される。直前に松山北の左CKをしのいだ彼らは、松山北のロングフィードを再びはじき返すと、10倉瀬の頭→13三好の落としから7高橋がダイレクトで浮き球パスを供給。そこに反応した9森は、3人の松山北守備網をカットインでかわしながら右足シュート。松山北GK1市中のセーブをかわしたボールはゴール左隅への軌道を描いて転がった。ところが……。ボールは無情にも左ポストを直撃し、ゴールは幻に終わった。

 対して命拾いする形となった松山北は46分、5渡邉のパスを受けた13河上が力強く右サイドを突破しマイナス気味のクロス。それがこぼれ球になったところに「予想して動いていた」11矢野がダイレクトで右足を合わせると、ボールは右ゴールネットに低い弾道で突き刺さった。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)愛媛予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)愛媛予選