かくして待望の先制点をあげた松山北は、前がかかりになる今治東に生まれるギャップを使い、さらに決定機を創出。57分にはビルドアップミスを披露と「ワンツーで相手のDF裏に出てくると信じて走り出した」11矢野が左サイドから1点目と同じ形で決め切り、大会得点トップだった8河窪に並ぶ今大会4ゴール目で2-0。最後は60分、8河窪のスルーパスに対し、今治東DF2人を引き連れながら抜け出した9大西が「本来は苦手な」左足で強烈に決めた。

 結局、終わってみれば松山北がチームスローガン「美攻賢守」を体現し3-0で今治東に快勝。敵将・谷謙吾監督に「今年の課題が出た。完敗です」といわしめる内容と結果で、2014年の山梨県開催以来、11年(10大会)ぶり4度目のインターハイ出場・初の福島県行きを決めた。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)愛媛予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)愛媛予選