3分、中央からMF14松田康世のスルーパスに反応したMF10永友漣が抜け出し、ゴール前でシュートを放つも、横浜緑ヶ丘のGK1宮崎陸の好セーブに阻まれる。12分の左サイドからのフリーキックを含め、15分までに計4本のFKチャンスを作り出すなど、二宮のペースで試合は進む。

 しかし、チャンスを作りながらもゴールに結びつかない状況が続く中で、選手たちの表情に変化が見え始める。26分、MF11蒔田空來が右からの折り返しをドンピシャのヘディングで合わせるも、またしても宮崎の好セーブ。

「冷静にプレーできなかったことが課題です」と試合後に振り返った二宮・伊瀬谷泰宏監督の言葉が、この時間帯の二宮を的確に表している。なかなかゴールにつながらない攻撃、そして前半終了間際の裏への抜け出しがオフサイドとなったことで、選手たちに苛立ちが見え始めていた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選