横浜緑ヶ丘イレブン

 その感情の揺れが、前半アディショナルタイムに致命的な隙を生む。右サイドで横浜緑ヶ丘にFKのチャンスを与えてしまった二宮。DF3森嶋優仁のFKをゴール前でMF6有森亮が逸したボールが、そのままゴールに吸い込まれて先制点となった。

「失点しちゃったところは自分たちの実力不足なので、審判のせいにできない」と二宮のキャプテンMF19海老原翔が後に語るように、この失点は完全に自らが招いた結果だった。

 しかし、直後の10分間がチームの軌道を修正する。「ハーフタイムにみんなで1回落ち着いて、後半また一からやり直そうってことで切り替えれた」というキャプテンの言葉通り、二宮は明らかに違う表情で後半に臨む。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選