「社会とサッカーはイコール」 悔しさを糧に結束した日大藤沢、圧倒的な力の裏に秘める“人間力”への探求心

日大藤沢イレブン

 秋の訪れを感じさせる爽やかな風が肌を撫でる日大藤沢NFグラウンド。第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選、2回戦の舞台は、まさにトーナメントの熱気を伝えるには最高のコンディション。初戦を迎えた日大藤沢と、1次予選を勝ち上がってきた秦野。この一戦は、単なる勝敗を超え、チームの成熟度、そして「人としての成長」を問う、深くエモーショナルな試合となった。

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「選手権の初戦ということで、硬い入りになるかなと思ったんですけど、3分と5分に立て続けに点が取れたことで、ある程度硬くなく、いつも通りに試合に入れたかなと思います」と、試合後、キャプテンのGK1橋本友翔が語ったように、日大藤沢の入りはまさに電光石火だった。試合開始から積極的にサイドへ展開し、中央に鋭いパスを送り込むと、前半3分、左サイドからのクロスにFW9有川啓介が頭で合わせ先制。さらに5分には左CKからDF13橋本ジュアが追加点を奪い、瞬く間に試合の主導権を握った。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選