前半の慶應はほぼパーフェクトな出来だった。キャプテンマークを巻いたDF5窪田は「味方との距離感がよく、いい攻撃ができました」と明かせば、攻守でけん引したMF8福島は「風上にたったことで、ロングボールを蹴ってセカンドボールを中盤主体で拾えて、マイボールにしたことで攻撃にリズムが生まれました」と要因を語った。ただ後半早々、PKを与え1点差となった直後、慶應イレブンはすぐさま円陣を組み、態勢を整えた。

「失点後、一度集まって、意識を共有しました。全員で鼓舞して下を向くことなく、盛り上げていこうとしました」(DF5窪田)

「後半、0-0の気持ちでやろうと臨みましたが、PKで失点してしまいました。1点差になりましたが、焦りではなく、逆に気持ちが引き締まりました」(GK25齊藤亮)

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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