「“あと2段”を登るために―市立橘、不完全な勝利が示した道」

橘イレブン
10月13日、かもめパークで行われた第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選2回戦。市立橘vs市ヶ尾の一戦は、スコア以上に濃密な80分間となった。関東大会、インハイとベスト4に進出した橘にとって、この試合は「勝って当然」のプレッシャーと戦う場でもあった。だが、彼らが見せたのは完璧な勝利ではなく、苦しみながらも勝ち切る力。それこそが、全国という舞台へ向かうチームに必要な、何よりも価値ある経験だったのかもしれない。
序盤から橘がボールを握る展開。8分には中央のMF14荒川虎々汰が右サイドのMF8田中龍之介へパスを送り、カットインからシュートを放つもキーパー正面。19分にもFW9林優斗のシュートをセーブされ、24分にはMF6木村玲之の縦パスからFW10波壁航希がシュートを放つが、またもゴールキーパーの好守に阻まれる。橘の攻撃は流れるように美しかったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

