その後も桐光は追加点を狙うが、決定機を決めきれない。キャプテンの倉持は「もっとパワー持ってアグレッシブにやらなきゃいけない。決定力を上げて来週挑まないといけないと感じた」と反省の弁を口にする。最終ラインでチームを支えた武山も「中途半端になってしまったところもあり、理想としてはもう1点欲しかった」と悔しさを滲ませた。

 選手権予選初出場ながら最終ラインを守り抜いたDF26エヒギェ期音オサギオドゥワは「危ないシーンが多かった。その中で1点取ろうっていうことをチームみんなで意識してやっていた」と、チームの結束を語る。80分、慶應義塾もFKから最後の攻勢に出るが、FW10柴田悠貴のシュートは枠の左へ。最後まで粘りを見せた慶應義塾だったが、桐光学園の堅守は最後まで崩れなかった。1-0。スコア以上に内容の濃い、トーナメント戦らしい一戦だった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選