「交代した選手の出来がよくなかったというより、“オレを使ってくれ”という選手がベンチにいっぱいいますからね。そういう選手にチャンスを与えたいですし、(流れを変えるうえで)思いきって代えたほうがいいのではないかという判断をしました。スタメンと控えの力の差はほとんどありません。そこがうちのチームのよさだと思います」(榎本監督)
この采配が的中する。再び攻撃が活性化され、流経大柏が66分、ついに均衡を破った。
リスタートのセカンドアクションからボールをつなぎ、それを受けたDF3廣瀬煌(3年)が左サイドをドリブルで持ち上がり、相手GKとDFの間にグラウンダークロスを差し込む。これを待っていましたとばかりにファーサイドに詰めていた渡辺が冷静にゲット。「成長著しいFW。体を張ったプレーやゴールに向かっていくプレーが素晴らしい」と、榎本監督が目を細める2年生ストライカーが決勝の舞台で結果を残した。
▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選

