専大松戸イレブン

「初の決勝進出でしたが、新たな歴史を作ったことが素晴らしいし、応援してくれた皆さんには感謝しかありません。幸せな時間を過ごすことができました。優勝できたら、もっとよかったのですが、これで終わるわけではないですし、次への宿題ができたと思っています」

 試合は1-1のまま延長に突入。雌雄を決するゴールは84分だった。乙川に代わり、77分から途中出場していた流経大柏のMF9山元琉士(3年)が値千金の一発を叩き込んだ。

 ダブルキャプテンのひとりであるMF4島谷義進(3年)が、右タッチラインからロングスローをゴール前にリリース。いったんはクリアされるものの、セカンドボールをつなぎ、後半から出場していた昇からの丁寧なパスをペナルティエリアの外で待ち受けていた山元が鮮やかにゴール右上のネットを揺らす。

「あの位置からのシュートには自信があります。けった瞬間にいい感覚があって“これはきたな”と思いました。ただ、点を取ったあとが大切なので、油断しないよう、みんなで気を引き締めました」(山元)

【次のページ】 決勝トーナメント決勝 流通経済大柏 vs 専大松戸(6)

▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選