履正社イレブン

 が、興国は昨年同大会の悔しさを経験しているGK1岩佐やDF5竹村らが身体を張ってゴールを阻止し、前半をスコアレスでしのぎ切ることに成功。六車拓也監督から「心が折れなかった」ことを褒められた上でポジション修正と狙いの共有を促され送り出された後半には、前半とは見違えるように動きが良化する。

 履正社と同じく4-2-3-1の立ち位置としたことで個の優位性を発揮し始めた彼らは44分、11安田の鋭い左クロスを受けた7芋縄が反転シュート。このシュートは惜しくもゴール左をかすめたが、その後も多彩なパスワークと仕掛けを展開。そして迎えた56分、ついに歓喜の瞬間が訪れる。

 左サイドで得たスローインで興国5竹村が投げ入れたロングスローに対しニアサイドで両校が入り乱れる先、中央で反応したのは身長185センチの9佐藤。右足アウトサイドで軽く合わせたシュートはゴール右に転がり興国が先制点を奪った。

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▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選