
飯塚 vs 東福岡
しかし、このピンチをGK中野が救う。中野は夏の高校総体福岡県大会以来の出場。今大会では青木琥汰郎(3年)がゴールを守っていたが、練習中の怪我により、2日前に急遽先発を伝えられたという。だが、立ち上がりから落ち着いたプレーを見せただけではなく、この3つのピンチにスーパーセーブを連発し、試合の流れを変えた。本人は「飯塚が勢いを持ってくることは試合前から分かっていたので落ち着いてやれた。自分の武器であるシュートストップでチームを救うことができて流れを良くできたのは良かった」と振り返る。
そんな中野の活躍にチームメイトが応える。前から激しくプレッシャーをかけてくる飯塚の両サイドの背後にできるスペースにシンプルにロングボールを送って飯塚の勢いをかいくぐると、前線で齊藤が獅子奮迅の活躍を見せて、じわじわと飯塚を押し戻していく。そして25分に東福岡の先制点が生まれる。ゴールまで約20メートルの地点で得た直接FKに司城が右足を一閃。ポストに当たってこぼれたところを齊藤が押し込んだ。
▽第104回全国高校サッカー選手権福岡予選
第104回全国高校サッカー選手権福岡予選

