ここからは、もう1点を追ってゴールに迫り続ける飯塚と、1点のリードを守る東福岡の攻防が延々と続く。最後まで諦めない飯塚はアディショナルタイムにもチャンスを作ったがあと一歩及ばず。そして6分間のアディショナルタイムを経て試合終了のホイッスル。死闘とも呼べる激しい戦いを制した東福岡が全国大会への切符を手にした。
「嬉しいしかない。安堵、安堵、安堵。それしかないです」と試合を振り返るのは平岡道浩監督。なかなか思うような結果を得られなかった今シーズンの県内最後の大会で結果を残したことにほっとした表情を見せた。だが、福岡県大会での優勝は途中経過でしかない。昨年の高校選手権でベスト4進出を果たした東福岡の目標は「国立競技場での2勝」(平岡監督)。東福岡の戦いはまだまだ続く。
(文・写真=中倉一志)
▽第104回全国高校サッカー選手権福岡予選
第104回全国高校サッカー選手権福岡予選

