品川翔英MF16齋藤侑太が決勝ゴール

 流れが変わったのはクーリングブレイク明けの27分。MF11宇佐見良斗のミドルやFKでリズムをつかむと、33分、ついに歓喜が訪れる。左サイドを切り裂いた宇佐見が折り返し、ファーに飛び込んだMF10長谷川加惟里が豪快なヘッドで同点。「流れを変えたかった。確信していた」と振り返る一撃は、チームを勢いづける大きな一発となった。

 さらに37分にはCKからDF9鈴木隼登が叩き込み逆転。だが直後、都立武蔵野北もMF7松本佑介が押し込み、前半は2-2で折り返す。

 迎えた後半、試合は緊張感を帯びる均衡状態に。すると60分、品川翔英を救ったのはMF16齋藤侑太だった。ゴール前の混戦からボールを奪うと、冷静にキーパーの位置を見極め勝ち越し弾を沈める。「決めきれない場面が続いた中で、最後にチャンスを決められてよかった」と笑顔を見せた決勝点。残り時間、全員が声を枯らしながら身体を張り続け、アディショナルタイム5分も守り切った。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
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