品川翔英イレブン

　灼熱を避けて夏休み終盤に幕を開けた第104回全国高校サッカー選手権東京予選1次予選。その舞台で、品川翔英の選手たちは“自分たちのサッカー”を土のピッチに刻み込んだ。9月6日、都立千歳丘高校グラウンド。都立武蔵野北との一戦は、声と汗が交錯する激闘だった。

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　立ち上がりは都立武蔵野北が押し込む。10分、ゴール前の混戦からFW8清水颯介が押し込み先制。勢いを得た相手は縦に速く、品川翔英を揺さぶる。だが、ここで踏ん張ったのは守護神だ。3年生GK1鴻野礼門は「インターハイで土のグラウンドでミスして失点した悔しさが残っていた。今日はめっちゃ緊張した」と告白しながらも、幾度も好セーブを連発。ゴールマウスから響く声が、仲間を奮い立たせた。