
高輪FW10岩永悠杜
嫌な流れを振り払ったのが岩永だった。17分、自陣からのカウンターでドリブルを持ち出すと、距離のある位置から左足を振り抜く。狙い澄ました一撃はゴール右隅へ突き刺さり、勝ち越しに成功。「結構自分の中では“俺が決める”っていう気持ちでやっていた」と岩永。言葉どおり、自らの力で流れを引き戻した。
28分にも岩永が再びドリブルから右足を一閃。わずか10分間で試合を3-1に引き寄せた。「やっぱりエースのところで取れたのが大きい」と竹原康夫監督も評価する。
試合後、竹原監督は「最初は硬かったけど、その中で先に点を取れたのが大きかった。失点のあとも気落ちせずやれたのが勝因」と振り返る。後半はMF20小島惇暉の仕掛けからFW11榎本晃也が追加点を決めて4-1。欲を言えば「もう2点は欲しかった」としつつも、「まずは勝ち上がることが大事」と竹原監督は次戦を見据えた。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

