
都立深川 vs 明治学院
明治学院はFW10吉田光翔を軸に反撃を繰り返す。後半に入ると57、61、65分と立て続けにゴール前の決定機を作り、会場の空気は完全に明治学院色に染まりかけた。しかし、都立深川のGK1宮舘淳と最終ラインが身体を張って立ちはだかる。CBのDF4笠鳥啓太も「結構焦りはあったんですけど、失点はしないかなっていう自信はありました。最後は全員で声かけて守り切れてよかったです」と語る。
押し込まれる時間が続いた後半。明治学院の吉田は個で局面を打開しようとし、76分にはペナルティエリア左横でFKを得るが、GKの正面を突いた。ラストプレーのクロスもネットを揺らすことはなく、スコアは動かず1-0。都立深川が薄氷を踏むような勝利を手にした。
「なかなかチャンス作れなかったんですけど、追加点を決められるようなチームになれればと思います」
都立深川の向井浩二朗監督はそう振り返る。この日2試合目となった荒れたピッチに応じて、あえてビルドアップを避け、ロングスローやセカンドボールに戦術を割り切った。「プランの一つ」と位置づけをしつつ、「選手が我慢して粘り強くやってくれた」と胸を張った。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

