ただ、帝京第五はハーフタイムで攻撃の仕掛け方を修正。後半、左MFに13鈴木絢人(2年)を投入してサイドハーフとFWの立ち位置を近づけた上で、新田のサイドバックの立ち位置から仕掛けることで打開策を見出したゼブラのユニフォームは、46分に右サイドの崩しからMF15井浦が強烈なミドルシュート。これは新田GK1奥村のスーパーセーブに防がれたものの、同点ゴールは時間の問題と思われた。ところが、である。

 58分、帝京第五の右ペナルティーエリア侵入を辛くもはねのけた新田は、右サイドハーフェーライン付近で相手DFのトラップミスをFW6内田が回収。ルックアップしたところで帝京第五GKが前に出ていることを確認すると「小学校時代に同じようなイメージで決めたことがあった」右足ロングシュートを発射した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権愛媛予選
第104回全国高校サッカー選手権愛媛予選