それでもヘディングの競り合い、球際の厳しさなどチームの根幹でもある要素はできていたと褒める。「ピンチの場面ではボールサイドに体を寄せて未然に防いでいたし、うちの良さが出ていました」と目を細めた。

 この1週間は戦術的なものではなく、試合に臨む心構えや心の持ち方などを植え付けることに専念してきたそうだ。

 チーム全員がそれを体現したようだが、中でも公式戦初の2得点を記録した谷口は象徴的存在かもしれない。「体力には自信があるので、チームのために走り抜くことが自分の持ち味です。個人技で相手の守りを崩すのは苦手だから、いつもこぼれ球を狙っているんです」。こういう汗かき選手がいるチームは強い。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選