後半に入っても一進一退の攻防が続いた。いくらか武蔵越生が押し気味に進め、FW川上稜介(3年)が27分に放った1本しかシュートを打てなかった東京成徳大深谷が耐える構図だった。

 武蔵越生は13分、眞崎の蹴った右CKから中嶋がシュート。アディショナルタイムには、中嶋がファーポストに入れた右CKのボールを1トップの森一馬(3年)がヘッドで合わせたが、とうとうゴールを割れずに3回戦で姿を消した。

 井上精二監督は「悔しい、負けた気がしません」と開口一番にこう言って残念がった。「相手は中央(DF)が強いので横に運んで斜めに攻めたかったのですが、うまくいかなかった。外から攻めてクロスを上げようにも、その前で引っ掛かってしまいました」と敵の厳しいチェックに持ち味が出し切れなかったことが悔しそうだった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選