勝った東京成徳大深谷の為谷洋介監督は、「互いに手の内は分かっていたので、相手の良さを消しながら自分たちの強みを出す戦いを目指しましたが、うちの持ち味が出せた試合でした」と総括。組み合わせが決まった時点で、どこが勝ち上がってきても3回戦は厳しい戦いになることを想定していたそうだ。

 それ故、指揮官は「選手には3回戦からすべての戦いが決勝戦だと伝えました。一瞬たりとも気が抜けないし、80分集中力を持続しないと勝てないと言い聞かせました」と“ファイナル・フォー”に臨む決意を抱かせたという。

 8本のシュートを打たれ、決定打もあったが無失点に封じた。第15節を終えて首位に立つS1リーグでは、最少の10失点という堅陣。為谷監督は「CBを中心によくはね返し、セカンドボールにも先んじてくれた」と自慢の堅ろうが誇らしそう。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選