東京成徳大深谷は前半の半ばまでに2点を奪って主導権を握った。

 12分に佐々木のくさびのパスを受けた川上が、攻撃参加した右SB菅井陽斗(3年)にボールを送ると、少し運んでからゴール左隅に先制ゴールを蹴り込んだ。

 公式戦での得点はこれで4点目を数える。2点がS1でもう1点は、法政二(神奈川)と争った5月の関東高校大会Aグループ1回戦だ。2-2からの延長後半9分に挙げた決勝点がそれ。

 菅井は早い時間の先制点に「相手のサイドバックの裏のスペースが空いていたので、練習通りにオーバーラップしたらいいパスが来ました。ファーサイドを狙って思いっ切り振り抜いたんです」と喜ぶ。SBだけに守備には細心の注意を払ってプレーしたが、「対面する相手の9番(中原遥=3年)はスピードがあるので、気を遣いました。縦には行かせても中は自分と佐々木で防御しました」と胸を張る。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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