さらに東京成徳大深谷は19分、頓宮からのパスを受けた鯨井が、2戦連続の決勝点をゴール右隅に蹴り込んだ。背番号16の鯨井は「2試合続けて得点できるなんて思ってもみなかったので、めちゃくちゃうれしいです」と表情を崩すと、昌平との準決勝に向けては「ひとつのミスが失点につながるので、全員が最後まで集中して戦うだけです」と話し、3試合連続ゴールという言葉は発せず、守備に神経をとがらせることを優先した。

 29分に右から持ち込んだ川上のシュートが左ポストに当たったが、これが決まっていたら前半で勝敗の大勢が決していたかもしれない。

聖望学園 イレブン

 早々に2点を失った聖望学園は前半アディショナルタイム、志賀の浮き球のパスをGKとDFが処理に戸惑っている間、田中がボールに先んじて押し込んだ。絶好の時間帯に1点返したのは大きい。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選