4-2-3-1システムを採用する昌平はMF長璃喜(3年)がトップ下で、来季J2湘南ベルマーレへの加入が内定しているMF山口豪太(3年)が右の2列目で先発したが、左の2列目でスタートしたMF飯島碧大(2年)を含めた攻撃的中盤の3人は、試合中にそれぞれ3度もポジションを移動して活性化を図った。

 芦田徹監督は「中盤が少し停滞しがちだったので、循環させるのが目的でした。選手の判断? いいえ、ベンチの指示です」と述べた。

 武南の陣形も4-2-3-1。右の関口海龍(3年)と左の渡辺悠(2年)の両2列目がスピード豊かに縦に進出。トップ下の有川達琉(3年)を経由し、主将の平野琉斗(3年)と小山一絆(2年)の両ボランチが、中列後方から旺盛に攻撃陣を追い抜いてアタッキングサードに顔を出した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選