昌平MF長璃喜が決勝ゴール

 0-0で後半に入り、武南は14分に小山のくさびのパスから有川が決定打をお見舞いしが、またしても小野寺に防がれる。32分に関口が右を深くえぐってから上げたクロスも小野寺に捕球され、39分のMF安藤大翔(3年)のヘディングシュートは、わずかにバーを通過していった。

 両チームとも決定力を欠き、延長戦突入が色濃くなった。後半のアディショナルタイムは3分が表示され、1分40秒ほど経過した。

 ハーフウエーラインの左端でボールをもらった長が、対面するマーカーを抜き去ると縦への進撃を始めた。ペナルティーエリアに入り、相手GKの位置を確認してから正確な左足シュートをゴール右隅に蹴り込んだ。これが2年ぶりの全国切符を手に入れる決勝点となった。

 芦田監督は長野県内の公立高教諭を経て今春、昌平のサッカー部監督に就任。6月の全国高校総体(インターハイ)予選と合わせ、1年目にして2冠を獲得した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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