主導権の中の迷い 桐陽、“我”を取り戻すための勝利

桐陽イレブン

 台風23号の影響を受けた飛龍高校グラウンド。第1試合に比べ、雨脚こそ弱まったものの、濡れたピッチはプレーのリズムを微妙に狂わせていた。

 それでも桐陽は、序盤に流れをつかんだ。開始5分、左サイドからDF5鈴木優尚の折り返しをFW9秋山丞が押し込む。理想的な立ち上がりだった。続く17分にはCKをキャプテンのDF4村上琉偉が頭で合わせて2点目。序盤の主導権は完全に桐陽にあった。

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 だが、そこから試合はどこか噛み合わなくなっていく。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選