印象的だったのはMF10足立の前半のプレー。再三サイドを突破し、チャンスを作った。本田裕一郎総監督からは「自由にプレーをしなさい」と言われるなど信頼の厚さが伝わる。とにかく仕掛けて仕掛けて仕掛け続ける生粋のドリブラー。なにかが起きると予感させたプレーヤーだった。また先制弾はアシストのMF10足立、決めたMF8小林、この2人のあうんの呼吸で生まれた。MF8小林は「(MF10足立が)ドリブルでえぐったあと、スペースをしっかり見てくれるので、そこに自分がフリーで入ってこれる」と息ピッタリ。練度の高さが感じられた。

 果敢に迫る国士舘だが、後半に入り、徐々にロングボールとカウンター主体の東大和南のペースに傾いていく。後半20分あたりからMF8鈴木陽也のるパス、そして俊足のMF17須藤駈に突破を許すシーンが多く、ファールからのFKあるいはCKと押し込まれる時間帯が続いた。しかし守備陣の踏ん張りと相手のシュートの精度にも助けられ、なんとか切り抜けた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選