前半50秒過ぎに打ったFW杉本鎌矢(3年)のヘディングシュートは、わずかに左ポストの脇を通過。18分、FW上田十輝(3年)の鋭い右クロスを杉本が合わせたが、これはGK梅木琢磨(3年)に好捕される。19分にはシャドーの和食陽向(2年)の最終パスを上田がフリーの状態で放ったが、シュートは枠の中に飛ばず、絶好の得点チャンスを逃してしまった。
24分に杉本が左から運んで打った強シュートは、素早く体を預けたDFにブロックされるなど、長く続いた攻勢の時間帯に先制点を奪えないでいた。
前半は大きなピンチが3度あった。5分、相手ボールを奪った大社のMF中林雄英(3年)に決定打を許したが、DFが跳ね返して事なきを得た。FW遠藤羚央(3年)の左クロスから、右MF星野千凪(3年)が31分に放った決定的な一撃は、ほんの少し左ポストの脇だった。この1分後にもボランチ坂田幸大(3年)のシュートをGKが弾き、そのこぼれ球を拾った遠藤に狙われたが、この決定打も右ポストを通過し冷や汗をかかされる。
第104回全国高校サッカー選手権

