MF安斎颯馬(青森山田/3年)写真=森田将義

MF安斎颯馬(青森山田/3年)
名門・青森山田のトップ下を務める安斎は、攻撃で違いを生み出す他のチームのトップ下とは一線を画す。[自分が前線でボールを奪ってカウンターできるのが、攻撃の一番の形なのでまずは守備からと意識している」と話す通り、武器は試合開始からタイムアップの瞬間まで、前線から積極的な守備だ。

 決して足が速いタイプではないため、常にトップスピードでボールを持つ相手選手に身体を寄せる。自らが奪いきれなくても、相手のキックが乱れたら、後方の選手がセカンドボールを素早く攻撃に移行する。魅力はもちろん守備だけに留まらない。チャンスと見れば積極的にゴール前に飛び出し、得点にも絡む。正確な右足で得点源であるセットプレーのキッカーも担う彼の存在はチームの大きな武器だ。

 昨年は、試合終盤の守備固めとしてやエースだったMF武田英寿の代役としてAチームでプレーする一方、度重なる怪我で持ち味を100%出し切れたとは言い難い。痛みを堪えながらプレーした選手権も大会中に怪我を再発した。「準決勝と決勝は少し出させて貰えたけど、限られた時間のみだったので、自分自身に腹が立ったというか悔しい想いでいっぱいでした」。今年に入ってからは昨年の悔しさを晴らす以上のプレーを見せており、今ではチームの欠かせない存在になっている。公式戦が始まる9月以降は、チームに勢いをもたらす彼の働きに要注目だ。

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