FW長野壮(三田学園/2年)写真=森田将義

FW長野壮(三田学園/2年)
 主な経歴は公立でプレーした中学時代の神戸市トレセンのみ。高1次には国体候補に選ばれたが最終エントリーで外れたため、全国的な知名度は高くない。しかし、185cmの大型FWながらも、50mを6.2秒で走るポテンシャルの高さは誰もが認めている。PA内を上手く抜け出し、相手ゴールに迫るプレーは迫力十分で、福原幸明監督が「毎試合、必ず1度や2度はチャンスを作ってくれる」と信頼を寄せる存在だ。

  ルーキーイヤーだった昨年からAチームで出場機会を掴んでいたが、2年目を迎えた今年は背番号10を与えられ、エースとして期待される。新型コロナによる活動自粛期間には、課題だった線の細さを解消するため、筋トレに励んだ結果、体重が4キロもアップ。プレーも相手との接触を避けながら、DF裏のスペースを狙っていたこれまでとは違い、指揮官のアドバイスを基に接触を恐れず身体を張るプレーを意図的に増やしている。その結果、スーパープリンスリーグ関西の開幕戦では強豪・阪南大高相手に2ゴールをマーク。「今年はスタメンで出られるようになり、強豪相手に結構やれている部分はある。1年生の時はフィジカルの差に苦しんだけど、当たり負けせずにゴールが奪えた」。

 最上級生となる来年の活躍は間違いないが、周囲の期待値は高い。福原監督は「上も狙える選手なので、来年からとは言わず今年から大暴れして欲しい」と口にする。ポテンシャルの高さを結果に繋げることができれば、更なる上のステージも見えてくるはずだ。

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