前橋育英イレブン(写真=矢島公彦)

 対する前橋育英は攻守ともに組織力がウリ。攻撃陣は長短のパスを織り交ぜながら崩し、良い距離感で選手が連動していく。推進力があるFWオノノジュ慶吏(3年)とポストワーカーの佐藤耕太(3年)が組む2トップの連携も良く、一瞬の隙を逃さない。守備陣は久保遥夢(2年)と鈴木陽(3年)が大黒柱。大会序盤は脆さを見せ、2、3回戦では2-0から追い付かれたが、試合を重ねるごとに安定。CBコンビを中心に連動しながら守れており、タフさも備わりつつある。そして、チームの精神的支柱を担うのが、キャプテンの石井陽(3年)。中盤の底で攻撃と守備の繋ぎ役を担うだけではなく、強烈なリーダーシップで仲間を束ねる。チームのエースナンバーである14番を託される男がチームの命運を握る。

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会