そんなチームの次なる目標は校内でほとんどの松山北運動部が「最後の大会」と位置づけているインターハイ。福島県・Jヴィレッジへの道を切り拓こうとする松山北には頼もしい男も加わろうとしている。

 「やりたいことは明確だが、チームとしてうまく出せなかった。外から見て伝えられることはあると思うし、そこはもっと自分が声掛けすればよかったと思う」と新人戦の行動を反省するキャプテンの末光は、6月の県総体前には昨年11月の選手権愛媛県大会準決勝で負った左ひざ前十字靭帯損傷から復帰予定。取材日の練習開始時にも熱い言葉でチームを鼓舞していた闘将は総体への並々ならぬ意気込みをこう発する。

 「選手権では全国の舞台に出場できなかったので、インターハイで全国の舞台に立ちたい想いは人一倍強いです。自分は1年生からコンスタントに試合出場していましたが、ピッチの外から見ていて、まだ自分自身のプレーに足りない部分があることにも気付かされました。ただ復帰しても自分が試合に出られる確約はないので、コンディションを上げて、試合に出たら今回ケガをした時にお世話になった皆さんへの感謝を結果で返せるようにしたいです」

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