1人はGK市中。「1点目をヌルっと、2点目もサラサラっと決められた中、このままでは終われないと思った」決意を再三再四のファインセーブで体現。6失点は喫したが「ハイボールへの対処や裏抜けに対する飛び出しのタイミングをトレーニングからずっとやってきた」成果を地元・堀越の登場により4,997人が詰め掛けた駒澤陸上競技場大観衆の前で披露した。

 もう1人はFW大西。松山市立小野中まではボランチだったこともあり、普段は「他の選手にボールを落とすのが自分の得意なプレー」な背番号14は、前半30分、MF河上和嗣(新3年)のグラウンダーで速く入れた右クロスに対し「スペースがあるのは解っていたけど、あのスピードで入ってくるとは思っていなくて、身体が勝手に動いたら、前で(川口)が空振ってくれて(一同・笑)ゴールめがけて蹴り込んだ」1点で一矢を報いることに。

 「個人的に体力がきついことはなかったが、共通認識もって守備をしないと相手に支配されるし難しいゲームだった」(松永)堀越戦は、松山北に全国でさらなる上を目指す基準を学ぶ最高のレッスンとなった。