もちろんそこには「選手同士に信頼関係があって何でも言い合えるチームの雰囲気を作ってくれフレンドリーな空気があるので、選手同士だけでなく監督と選手のすり合わせもできている」兵頭監督の存在も欠かせない。

 実は#1冒頭に触れたTVドラマ「坂の上の雲」の原作小説は秋山好古、秋山真之、正岡子規を主人公に明治期の日本が先進国だった欧米に学びつつ、最後はそれらを超えていこうとする過程を記したもの。

 先の選手権で「坂の上の雲」を令和の世で体現した松山北は、1年生が加わり総勢100人近くとなった部員とスタッフが一体となった「この代で全国大会」へ行くため、そして選手権2勝でえた糧を「全国3勝目」につなげるべく、今日も坂を昇り続けていく。

   

(文・写真=編集部)